活用レポート 堺大紀さん(地域おこし協力隊)

活用レポート 堺大紀さん(地域おこし協力隊)

小諸市市役所商工観光課の地域おこし協力隊として様々な活動をしている堺さん。2022年7月18日(月・祝)にまちタネ広場で「サウナで語ろう!ゆるゆる!駅前サウナ交流会」の主催として、サウナイベントを開催しました。

―まちタネ広場はこれまで、マルシェ等様々なイベントが開催されてきました。その中でもサウナイベントは変わったイベントでした。開催しようと思ったきっかけは何ですか?

堺さん 単刀直入に言うと、僕がサウナをやりたかったからです!(笑)。それだけじゃなく、元々、小諸のまちなかにサウナが欲しいよね。という話は知り合いの中でありました。だけど、いきなり銭湯作ろう!サウナを作ろう!はやりたいことへのハードルが高すぎるので、イベントとして試しにやってみることにしました。それで、まちタネ広場があるよと知り合いから勧められたのでそこで開催しました。あと、駅前に人が裸になっている光景って意外性があって面白いなと思いました。

―開催してみていかがでしたか。

堺さん そうですね~、イベントの趣旨自体はかなりハードルが高いことをやろうとしていて、移住を検討していて、かつサウナが好きな人を集めようとしていました。そこは上手くいかなかったですが、、、サウナが好きな市民や既に移住をされた方は集まった印象があります。

当日のサウナイベントの様子①

事務局 サウナイベントは大人の居場所なのかなと思っていましたが、実際にはそれにつられてきた子どもたちが広場で遊んで楽しんでいる姿があり、良い光景だなと思いました。

堺さん そうですね。子どもと大人が一緒に楽しめている状況を共存できたのは良かったですね。全然予想もしていなかったですけど(笑)

子どもが遊べる要素として大きいプールがあったのは良かったですね。空間にプールという余白を作ってあげたことで、子どもたちが勝手に遊んでくれました。こういうイベントを開催するとしたら大人のためだけでなくて、拡張性があるものを用意してあげると子どもは勝手に遊ぶのだなと思いました。

事務局 確かに、プールがあったことで子どもたちが沢山遊んでいました。

堺さん 子どもがいるとイメージがいいですよね。子どもと緑はクリーンなイメージになるので、良いんですよね。大人がこそこそサウナを楽しんでいると、ハードルが高めになるんですけど、子どもがいることで緩和されて、子どもを交えると良いのだなと思いましたね。

当日のサウナイベントの様子②

事務局 大人だけの参加だと怪しい集まりのような感じになりますね(笑)

堺さん ちょっとヤバめな感じになっちゃうので、、、(笑)
でもそういったスタートをきれたのは良かったですね。

事務局 他にも良かったことはありましたか?

堺さん 他の市町村だと、まずこんなことやらせてくれないんですよ!(笑)

事務局 小諸市はどんな感じなんですか?

堺さん 市役所で働いていて、こんなことがしたい!と思ったら、「いいじゃんいいじゃん、やっちゃいなよ」という感じで職員の方が言ってくれます。(笑)
新しいモノを生み出しやすいので、それは良かったなと思います。何かを実施する上で、自由度の高さや規制の少なさは結構大事だと思います。
新しい取組に対して文句を言う方には、子どもたちが遊んでいる姿を見せると考え方が変わると思います。

事務局 移住している人たちがサウナを続けているっていうのも良いですよね。そんなことを発信していくのは良いと思います。またぜひ今後も開催してください!

堺さん 是非是非!

―まちタネ広場を利用してみて、何かご意見があれば教えてください。

堺さん 僕が知らないだけかもしれないんですけど、高校生や大学生にもっと広場を使ってもらった方が良いと思います。自分が高校生だったら、まちタネ広場は大人たちがイベントを開催するイメージがあるので、広場を使う発想がまずないと思います。もっと高校生たちに働きかけてイベントをやってみませんか?と呼びかけるだけで広場の使い方のバリエーションが増えていくのかなと思います。

事務局 実は広場を整備する当初、地元の高校生の所へ行って、どうやったら自分たちの居場所になるのかずっとワークショップをしていました。発表の場がほしい、練習の場がほしい等、様々な意見が上がっていました。オープニングイベントも関わってもらうはずでしたが、新型コロナウイルスの影響で参加できなくなってしまった経緯があります。なので、これからまた働きかけようと思っています。

堺さん 高校生は入れ替わりが激しいので、関わりを継続していかないとまちタネ広場の活動が忘れられると思います。あと今、まちタネ広場でインナープロモーション(市民向け)のイベントが多いと思いますが、そのイベントを外に発信する仕組みづくりが必要だと感じています。現状、外から人が来ないので、周辺地域の人も呼べるように県外の人たちが気にするような仕組みづくりが今後必要になるのかなと思います。

事務局 主体的に活用される方をはじめ色々な方から、各イベントもそうですがまちタネ広場自体の情報発信ももっとしたほうがよいと言われています。各企画者の方々からの情報発信も期待したいですね。

堺さん それは無料で利用できることのデメリットだと思います。そこの意識を作るためにも多少なりともお金を取っていくのは良いと思います。小諸市民料金、学生料金等を設けて、収益性が上がる運営体制を作った方が良いのかなと思います。お金を取るようになったら、まちタネ広場の主体的な利用者はこれまでの三分の一ぐらいになると思いますが、あそこの使い方が足りないなどの積極的な関わりが多くなるのではないかと思います。あとは、平日などの何もやってない時の利用は、物足りないなと思います。

事務局 あのエリアには、普段子どもがあまりいないので平日の子どものターゲットは保育園・幼稚園利用になるのかなと思います。

―今後、個人的にまちタネ広場又は、まちなかで何かやってみたいことはありますか。

堺さん 子どもから大人まで一緒にできる青空将棋なんかは良いと思います。一方で、20代が遊ぶ公園ではないと思いますし、利用世代の間口を広げすぎるよりは、世代によって棲み分けはした方がよいかもしれません。個人的にはサウナイベントをまた開催したりする等、これから寒くなるので、色々やってみたいと思います!