活用レポート 鮏川理恵さん(りんご家SUKEGAWA)
りんご家SUKEGAWAでりんご園を営む鮏川さん。まちタネ広場のプレイスメイキング社会実験で第1回目の「朝の環」(朝市&朝ごはん)を開催してから、毎月第一土曜日の朝に開催しています。その他にも、クラフトワークショップが体験できる「体験の環」も開催しました。
―最初に、まちタネ広場づくりワークショップに参加された時、どのように思いましたか。
鮏川さん まちタネ広場づくりワークショップのお話を聞いた時、単純に面白そうと思いました。参加したメンバー皆で好き勝手意見を言って、楽しかったことを覚えています。後日、設計図としてあがってきた時、自分たちが発言したやりたいこと全てが反映されていることに驚きました。意見を言ってもそこまで反映されないだろうと思っていたので(笑)。なので、設計図を見てから、実際に広場ができたらどうなるのかなと気になり始めました。自分がその話題を知り合いにテンション高く話していたこともあり、相手にもそのワクワクが伝わり、面白そうだねと言ってもらう機会が増えました。
―「朝の環」をやってみようと思ったきっかけは何ですか?
鮏川さん 朝市は、もうだいぶ前からずっとやりたいと思っていました。ただ、農家さんは忙しくて、日中のイベントだと出店することが難しいです。農家さんも「早朝にイベントを開催して、その後畑に戻ることができるイベントだといいね、それなら新鮮な野菜を販売することができるのでやりたい」と言っていました。なので、開園時の社会実験で「朝の環」を試すことができて良かったです。
―実際に「朝の環」をやってみていかがでしたか?
鮏川さん 「朝の環」は、買って終わりだけでなく、その場で朝ごはんを食べることができ、またみんなでその場の時間を共有できることが特色です。この間の「朝の環」では、終了時間の9時になってもまだ広場に残っているお客さんがいました。お客さんもほどよい人数で、お客さんからは買い物しながら出店者と話すことができるので、楽しいと言っていただけます。一方、出店者の方も会話をしながら販売できるのが楽しいと喜んでくれますね。起きたままの状態で子どもを連れてくる親子や、車で遠方から来てくれる方、サッカーに行く前にちょっと寄りたいという方もいます。その他にも、出店しない回の「朝の環」に遊びに来てくれる常連の出店者さんもいたりして、嬉しい限りです。
―今後、まちタネ広場でどのようなことに取り組んでみたいですか?
鮏川さん 「朝の環」は引き続き、このスタンスで続けていきたいです。「体験の環」は、不定期でも良いので開催したいですね。先日実施した「体験の環」では、飲食販売を用意しなくて良かったなと思いました。来る目的が1つ(クラフトワークショップ)なので、凄く良かったです。参加者の方から「楽しかった」と言っていただき、出店者からも「今までのワークショップで一番やってもらえて良かった」と言っていただきました。みご箒づくりの方も「茣蓙(ござ)の上でゆっくりまったりできて良かった」と言っていました。他にも、今後自分が主催でなくても、工芸展に近いクラフト市をまちタネ広場でやってほしいなと思います。それと、子どもマルシェもやってみたいです。子どもが主体のマルシェ。何を売るか、何を作るか、どうやったら売れるか。そんなことを子どもたちが子どもたちなりに考えてやる。大人は珈琲を飲みながら見守って買い物して。そんなマルシェをまちタネでもできたらいいなと思います。そして、もうひとつ。キッザニアみたいな職業体験ができるもの。キッザニアの地元版ですね。地元の職業に就いている方と触れ合える機会があると、小さい子どもたちだけでなく、高校生などの就職を考えている子どもたちにもためになると思います。